インプラント治療とは、ひと言でいうと、あごの骨に人工歯根を埋め込んで、そこに人工の歯冠(クラウン)を取りつけるものです。
入れ歯は失った歯の両側の歯を支えにして義歯を固定しますが、インプラントは歯根から再建します。
例えば奥歯の場合、大人の男性がしっかり噛み締めると50kgくらいの圧力がかかりますが、根っこから支えていない入れ歯はそんな力には耐えられません。3分の1程度の力でしか噛めないのです。
その点、インプラントなら天然の歯と同じくらいまで機能を回復させることができます。しかも、クラウンの色も形も自然に見えるように作られます。これが「第二の永久歯」といわれる所以です。入れ歯との違いを、もう少し具体的に見てみましょう。
まず、インプラントは固いものを噛むことができ、噛むと痛みが出ることはありません。ステーキやスルメ、漬物、お餅など、何でも食べられます。床のついた入れ歯は、ゴマのような小さな粒や食べものの欠片が裏に入り込むと痛みで食事を中断しなければなりませんが、インプラントならそんな心配はいりません。人工歯根にクラウンがしっかり固定するので、不意に動いたりずれることもありません。自前の歯と同じように話をしたり、笑ったりできます。発音が不明瞭になるという入れ歯の悩みも解消します。
そして、入れ歯は支えにする歯に負担をかけますが、インプラントは他の歯に影響を与えません。支えに歯を削ったり、虫歯や歯周病になりやすくすることもないのです。周りの歯を次々失っていく悪循環に陥らずに済みます。
さらに、入れ歯のように取り外して手入れをする面倒もいりません。長期間にわたって、自分の歯と同じように使い続けることができます。
鈴木歯科医院ではインプラントを行っています。詳細はこちらでどうぞ。
では食べる楽しみを失った人は、どうなるでしょうか。
好きな物が食べられない不満が溜まり、思うように食事が楽しめないことに落胆するうちに、諦めるほかないと自分に言い聞かせることになるでしょう。そんな状態を続けていれば、気分が落ち込んで当たり前です。
ところが、問題はそれ以上に根深いのです。入れ歯のために食べ物が制限されてから、以前よりも記憶力や集中力が衰えたと感じていないでしょうか。「年のせい」と思い込むのは早すぎます。なぜなら、口と脳は密接につながっていて、噛むという刺激が少なくなると脳に悪い影響を及ぼすからです。
普段食べているときは考えないですが、何かを口に入れれば脳はその情報をキャッチし、どのくらいの力で噛み切って、奥歯でどう噛み砕くかという指令を出します。食べ物が飲み込まれるまでに、歯やあご、筋肉などは連携して複雑な動きをしているのです。脳との間で膨大な情報のやりとりが行われ、毎日の生活の中で噛むことが脳に大きな刺激を与えています。
ドライブや食事中、勉強中などの眠気覚ましにガムを噛むのも、脳に刺激を与えて、集中力を高めるためです。また、口を開いたり閉じる動作は、血液循環を促します。これもまた脳の動きを活性化するのに役立ちます。
ですから、入れ歯が痛くてうまく噛めなかったり、柔らかいものしか食べられなくなると、それだけ脳への刺激が減ってしまい、以前よりも不活性化することになります。脳の働きが衰えてきたと感じるのも無理はないでしょう。寝たきりだった人が歯の治療をしたら元気を取り戻し、ついに歩き始めたなどという話があるほどです。しっかり噛むことは老化とボケを防ぎ、充実した老後を送るために、大変有効な手立てといえます。
また、よく噛んで食べられないと胃に負担をかけ、口の中の健康状態を悪化させます。噛まなければ唾液が十分分泌されず、食べ物はほとんどそのままの状態で胃へと運ばれることになります。唾液には抗菌作用があり、分泌量が少ないと虫歯や口内炎になりやすことがわかっています。
インプラントにしてしっかり噛めるようになり食べる楽しみを再発見すると、脳が活性化して心身ともに若返ったという例は数知れないほどあります。諦める前に「第二の永久歯」がどのようなものか、ぜひ知っておきましょう。
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何年間も入れ歯に悩み続けて、インプラントにした患者さんは皆「本当によかった。もっと早くインプラントにすればよかった」とおっしゃいます。
2年前に治療したYんは、今も定期健診に来られるたびに「インプラントはすばらしい」と口にされます。Yさんは外食関連の会社に勤める40代半ばの男性で、下の歯3本を入れ歯にしていました。全国の支店を回り、社員を集めて話をする機会が多く、入れ歯のことがいつも気になっていたそうです。
「初対面の人と会うときは見栄えが悪いので入れていましたが、研修会で話をするときなどは外していたんです」
入れ歯を入れたままでは、話しにくいうえ、いつ外れるかわからないので取っていたというのです。
食事の面での不都合も大変でした。出張先では外食になるうえ、日頃から会食が多かったのです。気のおけない相手の場合は入れ歯を外し、そうもいかない席では痛いのを我慢して入れ歯を入れてもう一方だけで噛んでいたそうです。
Yさんはご自身の仕事が外食に関わるものだけに、何とかならないかという思いが強く、知人からインプラントのことを聞いてすぐ相談に見えました。詳しい説明をするうちに、Yさんの顔は期待に輝きました。多忙なスケジュールにもかかわらず「一日でも早く受けたい」というほど熱心だったのです。手術が終わり、治療がすべて終了した後、定期健診に来られたYさんは「本当に先生に説明してもらった通りですね。第二の永久歯を授かったようです。灰色だった世界が、今ではバラ色ですよ」と話してくれました。
今では、人前で自信をもって話ができるようになり、会食の席も積極的に設けるようにしているとのこと。以前よりも体調がよく、見た目が若返って自信に満ちた精悍な顔つきに変わりました。患者さんから感謝の言葉をいただくたびに、地道な研究を続けてよかったと、医者冥利に尽きる思いです。
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歯を失った辛さは、毎日の生活に暗い影を投げかけます。人間の永久歯が生えるのは一生に一度きりなので、再生のチャンスはありません。
そこで、歯の大切さを改めて実感することになります。自分の歯を取り戻せたらどんなにいいだろうと、誰もが願っています。いうまでもなく、悩みのタネは入れ歯の不自由さです。入れ歯が本物の歯と変わらないようなら、これほど深刻な問題にはならないでしょう。
最近は格段に進歩した入れ歯が開発されていますが、昔ながらのタイプや合わないものを使い続けている方がたくさんいらっしゃいます。そういう状況ですから「第二の永久歯」といわれるインプラントに注目が集まるのも当然です。歯を失った方々の期待を一身に受けているといっても過言ではないでしょう。
合わない入れ歯では食べるものが制限されますし、外れるおそれがあればレストランでゆったり食事を楽しむ気分にもなれません。話をするのに支障をきたすケースもあります。発音がはっきりしなくなったり、入れ歯が外れそうになったり、口元から金属のバネが見えるなど、さまざまな不満の声が上がっています。
そして、嬉しいこと、楽しいことがあっても心おきなく笑うことができないという悲しい状態になってしまいます。人前で入れ歯が外れて、恥ずかしい思いをするうちに、口を大きく開けないようになり、そのうちに笑顔を忘れることになりかねません。
食べたり、話したり、笑うことは、生きる喜びの源といっていいでしょう。歯を失ったばかりに、あまり外に出かけなくなり閉じ込もりがちになれば、気分は落ち込んでいく一方です。特に高齢の方にとって、刺激に乏しい生活を続けることは深刻な影響を及ぼします。できるだけ早く、問題の根本である入れ歯を見直す必要があります。
また、歯を失う原因は、虫歯や歯周病だけではありません。スポーツや事故などで若くして歯を失うケースが少なくないからです。生活の楽しみを奪われ、表情まで変わってしまうと嘆く声が聞かれます。
インプラントは、そうした問題を解決できる画期的な治療方法です。入れ歯で悩んでいる方は、新しい選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょう。
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一方、歯周病が進行してしまった場合は、手術をするケースがあります。歯周外科手術といって、歯肉を切り開いて歯根の表面を清掃し、病原となる歯石と歯垢を除去します。歯周ポケットをなくして、歯垢を溜まりにくくするのが目的です。麻酔をかけて行い、清掃した後は歯肉を縫合します。
残念ながら、手術をしても必ずな治るとはいえません。すでに溶けてしまった歯槽骨を再生させるのは困難だからです。
また、手術で症状が改善しても、正しいブラッシング法を身につけて衛生状態を維持しなければ、再び悪化するおそれがあります。
最近は、手術に歯周組織の再生誘導材料を補助的に用いる方法が開発されています。歯が生えるときに大切な役目を果たすタンパク質の一種で、歯肉を切り開いて清掃した後に塗り、歯槽骨や歯根膜、セメント質の再生を促すのです。
さて、歯周病の怖さをご理解いただけたでしょうか。「まだ若いから大丈夫」という人は、いくらおしゃれに気を遣っても、口の中が不潔では台無しになると気づいてください。早めに正しい手入れ方法を覚えて、健康で美しい歯を保つようにしましょう。
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