こんにちは。院長の鈴木です。
『五月病』という言葉があるように、この時期は新生活のストレスから、気分が滅入ってしまう方が多くいらっしゃいます。実は、ストレスに「良いストレス」と「悪いストレス」があるのをご存じでしょうか。
新しいことへの挑戦や、環境の変化、趣味を見つけるなど「ポジティブな体験」も、脳にとってはストレスなのです。適度なストレスは集中力や幸福感を高め、人間のエネルギーになるのですが、「望まないストレス」や「過度なストレス」は「体調不良のもと」になってしまうわけですね。
そういったストレスの影響が、お口にも表れることがあります。そのひとつが、無意識のうちに上下の歯を接触させてしまう『TCH』という癖です。
■もしかしたら今この瞬間も…
TCHとは『Tooth Contacting Habit』の略で、日本語に訳すと『上下歯列接触癖』といいます。
上下の歯は、食事や会話をするときを除いて、接触しない状態が正常です。ところが、TCHがある人は
・パソコンやスマートフォンを使っているとき
・テレビを観ているとき
・家事をしているとき
などなにかに集中しているときに、上下の歯が接触してしまうのです。
■顎関節症の原因にも
このようにTCHとは「上下の歯が接触していることが習慣化している」状態をいいます。「ただ単に接触してるだけじゃないの?」と思われるかもしれませんが、これを放っておくと、肩こりや頭痛を引き起こしたり、食事の際に冷たいものがしみたり、あごが痛くなる…などの不調をきたすことがあります。
また、TCHが長く続くと、歯や口の筋肉、関節が押さえつけられて顎関節症になりやすくなります。
他にも、歯周組織がダメージを受け、歯周病や知覚過敏が悪化することも。
一見「歯が触れているだけ」と思えるTCHですが、実はさまざまな不調の原因になってしまうのです。
■あなたは大丈夫?TCHセルフチェック
TCHは何かに集中しているときに強くなりやすいので、なかなか自覚できない場合があります。
そこで、簡単にチェックできる方法をご紹介しますので、ぜひやってみてください。
Step.1正面を向いて、上下の唇を軽く閉じる
※唇に力を入れないようにしましょう
Step.2そのままの状態で、上下の歯が触れないように軽く離す
口元に違和感はありませんか?もし違和感がない場合は、この状態を5分続けられるか試してみてください。違和感がある場合や5分続けられないと感じた場合は、TCHの可能性があります。TCHは、なるべく早いうちに自覚して、改善することが大切です。上下の歯が接触していると気づいたら、すぐに歯を離すように意識しましょう!
ご自身が「TCHかもしれない…」と心配になった方は、いつでもお気軽に当院までご相談ください。
鈴木歯科医院
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