こんにちは。院長の鈴木です。早いもので、今年も残りわずかとなりました。12月は1年を締めくくる時期です。気持ち良く新年を迎えるためにも、年内にできることは片づけておきたいですね。
さて、来年に持ち越したくないものといえば、『お口の中のトラブル』もそのひとつではないでしょうか。歯の痛みや着色汚れ、口臭などいろいろありますが、『歯ぐきからの出血』に注意が必要であることはあまり知られていないかもしれません。
そこで今回は、重要な病気のサイン『歯ぐきからの出血』についてお話しいたします。
■歯ぐきからの出血は『異常事態』?
「食事をしたとき」や「歯を磨いたとき」などに歯ぐきから血が出たことはありませんか?もしも軽く歯を磨いただけなのに血が出てしまうようであれば、それは正常な状態とはいえません。健康な歯ぐきから血が出ることは、ほとんどないのです。
実はこの出血が、「歯が抜ける前兆」である可能性も…。
■歯ぐきの出血は「歯周病」のサイン
歯ぐきからの出血は、歯周病の数少ないサインのひとつです。歯周病は静かに進行する病気で、出血や歯ぐきの腫れ以外に目立った自覚症状がありません。
しかし、見えないところで確実に進行し、知らず識らずのうちに歯を支えている骨が溶かされていきます。「歯がぐらぐらするな…」と思ったら、かなり進行していると思ってよいでしょう。このように、ぐらぐらするまで大した自覚症状もなく、いきなり歯が抜けてしまう。そんな恐ろしい病気が歯周病です。
しかも、歯を失う原因の第1位は「歯周病」。多くの方が歯周病で歯を失っているのです。
■歯ぐきから出血したときは…
歯ぐきから出血したときは「歯周病の治療」はもちろん、「丁寧なセルフケア」が非常に重要です。出血するのが心配で歯磨きをやめてしまう方がいらっしゃいますが、かえって逆効果です。プラークや細菌などの汚れがどんどん溜まり、歯周病が悪化する原因になります。
歯ぐきを刺激しないように柔らかめの歯ブラシを使ってプラークと細菌をしっかり取り除くことで出血は徐々に収まってきます。また、歯周病はセルフケアだけでは治療が難しく、必ず歯科でのプロフェッショナルケアが必要です。
さらに、歯ぐきからの出血は歯周病によるものだけではなく、「腫瘍」や「血液の病気」が原因の場合もあります。
いずれにせよ、少量でも出血がある場合は、早めに受診するようにしましょう。
あまり意識しないかもしれませんが、歯は一度抜けたら二度と生えてきません。「正しいケア」と「早期受診」を心がけて、大切に守りましょう!
鈴木歯科医院
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